小板橋雅之
Masayuki Koitabashi
1982年生
京都市在住
和紙、木版画、柿渋染め、草木染めなど、生まれ育った土地の素材や技法を大切にしながら、単純で抽象的な作品を制作しています。
作品が空間の中でどう在るのか。単純で抽象的であることによって、空間を構成する純粋な要素となり得るだろうと思っています。
「sojo」
sojo=層状
和紙を数枚から数十枚重ね層状にし、様々な形を作っています。
層状にすることで平面から立体へ。奥行きを得たことで、光を受け止め陰影が生まれました。額装をしないことで質感が顕になり、作品と空間との境界線がなくなり、周辺要素との繋がりが生まれました。
層はまた、時の連なりを内包しています。長い時間の中で連綿と続く文化を敬い、これからも続いてほしいと願いを込めて層をテーマにしています。
柿渋について
柿渋は渋柿を発酵させて作られた染料です。
和紙を重ね成形した後に全体に刷毛染めしています。
柿渋は空気に触れると固まり、防虫や防腐の効果もあることから保護の役割も併せ持っています。
また太陽光を浴びて、その色は徐々に発色し深みが増していきます。
和紙を重ねて奥行きのある形状を作ること、作品として形が仕上がってから少しずつ時間をかけて色に深みが増していくこと、守り残していくこと。柿渋は、層というテーマにとても適した染料です。
木版画による平面作品について
和紙を支持体に、手に任せて感覚的に配された円や線のコンポジションをテーマに手摺り木版で制作しています。
※平面作品の エディションについて
例) 1/20
同じ図案、同じ色で20枚の作品を制作しています。「1/20」はその1枚目になります。
同じ図案、同じ色ですが、全て手摺りで制作していますので絵具の濃淡や掠れ具合にはそれぞれ個体差があります。
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木版画の平面作品の制作から活動を始め、長く続けてきました。版画の反復性という特性が、その後の層というテーマに繋がっています。
作りながら、続けながら、表現したいことの輪郭が少しずつはっきりしてきていると感じています。
ご質問、ご不明点などございましたらCONTACTよりお問合せください。

